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神楽坂歳時記

「染の小道 川のギャラリー」に行ってきました。

川のギャラリーのデモンストレーション

2010/12/10

季節折々の風景や、その時どきの旬な話題をお送りする「神楽坂歳時記」。新宿区在住のkayがお届けいたします。

染めのまち

12月5日(日)は、「川のギャラリー」という催しの事前練習で水面に反物(たんもの)が展示されました。このエリアが「染めのまち」だとは知りませんでした!

落合という地名は、かつて神田川と妙正寺川が落合う(合流する)地点ということでその名が付いたそうです。現在は水の氾濫を避けるため流水改築がされているので昔とは異なります。

神田川・妙正寺川流域は、染め物を水洗いする清流があり、染色業が発展し、染色業は新宿区の地場産業となったそうです。最盛期(昭和初期~30年代) には300軒を超える染色関連業が集積していたそうです!現在は、約60の企業や職人が染色関連の仕事をしているそうです。

江戸の文化と技術を受け継いだ職人さんから染色を教えてもらえる工房もあるんですね~。ぜひ一度トライしてみたいです。

参加レポート

さて、西武新宿線中井駅をスタート地点にして、反物が展示してある大正橋へ出発!!

(1)西武新宿線中井駅の改札を出て右手に10メートルほど進むと目の前に橋があります。寺斉橋という橋です。下を通っている川が妙正寺川(みょうしょうじがわ)です。

妙正寺川は、西武新宿線下落合駅付近から杉並区の妙正寺公園内妙正寺池までの約9.7キロあります。

(2)橋の手前(カフェCOLORADOの角)を左に曲がり、川沿いを歩きました。川沿いを歩いて気がついたのは、片側は歩行者用の道があり、もう片側は建物が背を向けてびっしり建っていること。そして、細い路地や古い建物が多いこと。

(3)120メートルほど進むと水面に長い布が吊るしてありました。2分ほどで大正橋に到着しました!約12メートルほどの長い反物が6種類平行してワイヤーで吊るされていました。今日はその2倍の12反が展示されていましたが、来年2月の本番では10倍の60反になります。

展示されていた反物は、江戸の庶民文化を色濃く残す江戸小紋や江戸更紗が主なようです。染色の知識がなかったため、「江戸小紋」と「江戸更紗」を調べてみました。
昔はこのように太陽の光を浴びさせていたのかな。
昔はこのように太陽の光を浴びさせていたのかな。
ワイヤーはこのように固定してありました。歩道がない反対側にはどのように固定したのかな。
ワイヤーはこのように固定してありました。歩道がない反対側にはどのように固定したのかな。
こんなところに鳥もいました。
こんなところに鳥もいました。
二葉苑です。
二葉苑です。

江戸小紋

江戸小紋の代表的な柄は、鮫小紋、行儀小紋、角通し小紋。上下の方向に関係なく、極めて細かい模様を型染めしたもので、遠目には無地に見える。

なぜこのような細かい模様付けになったのか?

江戸時代の諸大名が着用した裃の模様付けが発祥。大名家間で模様付けの豪華さを張り合うようになり、江戸幕府が規制を加えたことより遠目からは無地に見えるような細かい模様になった。

江戸更紗

発祥はインド。「サラサー」はインド語で「美しい織物」という意味。模様の多くは、人・鳥・獣・草・花など。エキゾチックなデザインと渋い色合い。

できるだけ近寄って目を凝らしながら模様を見ようと頑張りましたが、さすがに無理でした。2月のイベントの時には双眼鏡かズームのきくカメラを持参しようと思います。

イベント情報/染の小道2011

日程:2011年2月18日(金)~20日(日)
開催エリア:中井駅を中心とした半径500m圏内

開催概要:
●川のギャラリー:妙正寺川の川面(寺斉橋から大正橋)に反物を張って展示します。
●道のギャラリー:商店街50店舗の軒先に作家が製作した「のれん」を展示して、街をのれんでいっぱいにします。
●各種イベント:地元クリエイターが関連イベントを開催します。

染め物が中井の街を彩ります!!!
興味のある方は是非足を運んでみてくださいね。
今回の歳時記、いかがでしたでしょうか?それではまた次回!kayがお届けしました。